昨年に出会ったチョコレートブランド『ひとくちチョコレート』。秋頃から、シンプルな白にあたたかなメッセージが添えられた箱に包まれて、チョコレートが届くようになりました。「あれ?前の箱はどんな箱だっただろう?」と思い出せないものだから不思議。ただ、なんだかとても素敵に衣替えをしたことだけがわかります。うかがってみると、実は環境にやさしい素材へと変更されたのだとか。今回は、この「箱」について詳しく聞いてみました。
中前結花(なかまえ ゆか) エッセイスト・ライター。兵庫県生まれ。 『ほぼ日刊イトイ新聞』『TBSラジオ』ほか多数の媒体で、日々のできごとや音楽、お笑いについて執筆。 趣味は、読書とコーヒーと甘いもの。 >Twitterはこちら
“うれしい”が届く箱
わたしは普段、コラムを書くためのチョコレートを頂戴したり、気に入ったものを自分や友人への贈りものとして購入したりしています。
昨年の秋、「あれ、箱が白い!」とその変化には気づきましたが、ではそれまでどんな箱に入って届いていたのだか……は、うまく思い出せませんでした。
たずねてみると、
「それまでは、普通の茶色いダンボールだったんです」
と代表の荻曽(おぎそ)さん。
「届いたとき、楽しみにしていたギフトが届いたような。そんな気分を味わってもらえるデザインに変更したいと思っていました」
といいます。
そしてこの箱、環境にもとてもやさしい素材でできているんだそうです。
真っ白な「新顔」。
使われているのは、FSC認証紙(森林認証制度で認証を受けた紙)。
これは、紙の資源である木材を上手に使いつつ、持続可能なものとして自然を守り続けるため、適正に管理された森林から産出されていることが認証された素材だといいます。
つまり、箱を開け、チョコレートと一緒のひとときを楽しんでくれる人のことも、また環境のことも考え、行われたパッケージ変更だったのです。
一切、テープは使わない
さらに工夫されているのが、この設計です。白い箱の側面には\OPEN SESAM!!/との記載があります。
実際に「●」部分を親指で押し込んでみると、ぷすっと穴があき、そこからミシン目に沿って上に向けペリペリとめくるだけ。
梱包にガムテープが使われていないため、カッターなども不要で開けやすく、また余計なゴミが出ることもありません。
手から届いたメッセージ
そして、なんともうれしいのが、箱を開けたときにいちばんに目に飛び込んでくるメッセージです。
「じぶんのための、とっておきに。
大切な家族や、パートナーと一緒に。
あの人へのおすそわけに。
どんなシーンでもあなたのこころと暮らしにフィットする
上質なチョコレートを、お届けします。
「Have a Nice Day」
最後の1行は、荻曽さんが何度も何度も書き直しながら、手描きしたものだそうです。
荻曽さんは言います。
「大学生のとき、ホテルでベルボーイをしていたんですよ。お客さまをご案内したり荷物を運んだりする役割なんですけど、外出やチェックアウトをされるお客さまへの挨拶はいつも、『お気をつけていってらっしゃいませ』って言ってたんです。
ですが、リッツカールトンに関する本を読んだときに『“お気をつけて”という言葉は、“これから悪いことが起こるみたいだ”と叱られました』というエピソードがあったんです。それを機に、リッツカールトンは『お気をつけて』という言葉を言わなくなった、という話だったんですよ。
じゃあ代わりにぼくはどんな言葉を使おうかな、と考えたとき最終的に辿り着いたのが、『Have A nice day!』だったんですよね。『良い1日を!』って、『お気をつけて』と案じるより、うんと気持ちのいい言葉じゃないですか?すごく素敵なフレーズだなと思ったんです。
それを思い出して、“普段の暮らしがもっと楽しくなる”ということを理念に据えているのこのブランドの言葉としてぴったりだと思いました」
環境にもひとくちの配慮
さらに、緩衝材にもリサイクル原料が50%使われているのだとか。
チョコレートを食べる人に贈る、ギフトのような心遣い。
環境を守るための、細かな配慮。
そのどちらもが丁寧に合わさった、梱包になっています。
今回注文したのは、「オーガニックごまのプラリネチョコレート」と新商品の「ピスタチオプラリネチョコレート」。
「良い1日を!」そんな言葉を想いながら、今日もじっくりと味わいたいと思います。
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