感じたことのない口溶けと、心地よい後味。そして、ほっとうれしい満足感。この夏出会ったチョコレートブランド『HITOKUCHI』のチョコレートが、すっかり暮らしの中に溶け込んできました。この連載では、毎日を楽しくしてくれる“ひとくち”のチョコレート、味わう“ひととき”を順にご紹介します。そろそろ秋を迎える今回は、ナッツチョコレートのシリーズから「ピーカンナッツのチョコレート」を。
中前結花(なかまえ ゆか) エッセイスト・ライター。兵庫県生まれ。 『ほぼ日刊イトイ新聞』『TBSラジオ』ほか多数の媒体で、日々のできごとや音楽、お笑いについて執筆。 趣味は、読書とコーヒーと甘いもの。 >Twitterはこちら
どこかちょっと、疑って
食事と一緒にいただくお酒も好きですが、食後、晩酌としてゆっくりいただくお酒もいいものです。最近は、ワインや日本酒もすこし嗜める大人になりました。
すると、またも『HITOKUCHI』の創業者で無類のチョコレート好きの荻曽(おぎそ)さんから新しい情報をいただいたのです。いわく、「チョコレートに、とっても合う日本酒もあるんですよ」とのこと。さらに「酒造の社長さんに、銘柄をひとつ選んでもらったんです」とも。
それが、わたしも大好きな佐賀県で作られている「天吹 純米吟醸 いちご酵母 生」でした。
さっそく購入してみました。せっかくの「いちご酵母」ですから、なんだか赤い酒器の気分に。美濃焼のぐい呑は、黒い斑点がアクセントになっていて、どこかいちごを思わせる美しさ。深みのある赤が、さらにお酒を美味しく感じさせてくれるので、お気に入りです。
トプトプトプと注いだ日本酒と一緒に楽しむのは、『HITOKUCHI』の「ピーカンナッツチョコレート」。以前はあたたかいコーヒーと一緒に食べ、甘過ぎないチョコレートの豊かな味わいと食感にたっぷりと浸ることができたのですが、今回のお相手は日本酒です。
いちごの香りに誘われる
透き通った無色の美しさ。そして、ほのかに鼻をかすめる本当にいちごのような香りが、ふんわりとどこか甘く色っぽいのです。これとチョコレートの相性がいいのでしょうか……。
チョコレートは、お気に入りの九谷焼の豆皿に。こうすると、お酒の“おつまみ”のようにも見えてくるから不思議なものです。100円玉大のごつごつとしたフォルムが良いのでしょうか、見た目はばっちり。
それでは、とさっそく口に運んで、日本酒をぐびっ。すると、これまでに感じたことのない豊潤な甘さが広がり、喉には心地よいあたたかさが沁みわたります。
「なにこれ……」
はじめての心地に思わず、言葉を失ってしまうのでした。
感じたことのない広がり
これだけでも、充分にフルティーで甘みを感じる日本酒ですが、チョコレートの角のないマイルドな味わいと交わると、そこにはなんとも言えない芳しい塩梅(あんばい)が生まれ、もうその不思議な魅力のとりこに。
口に運んではグビッと飲み足して「んんーっ」と声の出る味わいです。「喉が美味しい」という、とても新鮮な体験をしました。
ナッツの歯ごたえが、またお酒をすすませてくれます。
ちなみに、辛口の日本酒だとチョコレートの味に負けてしまうそうで、甘みのあるお酒の多い九州のものがおすすめとのことでした。そういえば九州は、お料理も甘みがあって美味しいものが多いですね。
気づけば、もう2粒。幸せな時間はあっという間ですが、こんな心地よい気分に包まれながら、何度も「んんー」と浸れるひとときは、大切な人だけに教えたくなるような特別なものでした。これからもご褒美のように味わいたい、とっても贅沢な時間となりました。
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